投資や資産運用に興味を持ったものの、何から初めていいのか分からない。
と、言うか「投資」も「資産運用」も訳が分からなくて、とりあえず恐いし怪しいし、心配を通り越してビビり倒してしまって全く手を付けられなかったんですよね…。
そんな私が、とりあえず一番最初に「これなら大丈夫」だと思って購入したのが個人向け国債でした。
国債って国の借金なんでしょ!?と思ってた
昔、社会の授業で「国債は日本の借金」なんて習った覚えがあります。
お金を借りると発行される借用書が「債券」
日本という国がお金を借りたときに発行する債券だから「国債」
そこまでは理解していました。
だけど、授業で習ったのは
「国債は借金で、日本は借金大国だから大変だ!!」
という内容。
日本の借金は1000兆円もあるから経済破綻しかねない!みたいな。
しかも、国民一人当たり800万円も借金を背負ってることになる!とか言ってる。
でも、調べてみたら国債は個人の意思で購入できるもので、国が
「頼むから貸してくだされ~!お願いします~!」
といって頭を下げて借りに来るものではない。
しかも、貸したらちゃんとお礼として年に2回「利子」もつけてくれるし、約束した期間が過ぎたらちゃんと全額返してくれる。
途中で「やっぱり返して!」って言っても「あいよ!」って返してくれる。
そんな制度。
あれ?なんか思っていたよりも良心的じゃないか。
しかも、利子までついて結構お得じゃないか。
だからみんな自分から「国債買っちゃうよ~ん!」と言って喜んで購入するわけだ。
初めての資産運用ならとりあえず国債買っとけ
損したく無い人向けと聞きまして…。
資産運用なんてなーんにも分からない。
お金に困ってるけど、何していいのかなーんにも分からない。
だけど、投資するとめっちゃ損するイメージはある。
もう、何にもしないでひたすら寝かせて置く方が絶対安心。無問題。
そんな預金信者だった私にとって、お金の本を読んで唯一安心して出来そうだったのが国債の購入。
その理由は上で書いたように「絶対返ってくる」し「金利」もつくから。
あと、ほかにもいい所があったので、かいつまんで説明します。
個人向け国債のいい所
元本割れしない
→貸したお金はちゃんと全額戻ってくる!
1万円から買える
→1万円ならお小遣いの範囲でも買えそう
銀行に預けておくより安心
→不況になっても一番最後まで残るのは国だから、銀行よりもちょっとは安心
銀行に預けておくより増える
→地元の銀行の金利は0.002%だけど、国債は最低金利の0.05%が保証されてるから、銀行よりもちょっとは増える!
1年経てば下ろせる
→3年、5年、10年の期間設定が選べるけど、1年経ったら換金して戻すことも可能。
支払うお金は直近2回の金利(儲け)の約8割だけでOK
訳分からんけど1万円ならいいや
とりあえず、私の得た薄ーい知識は↑のような感じです。
国債は毎月購入できるので、1万円から買えるならとりあえず1万円だけ買ってみて、お金に余裕があったらまた買えばいいやくらいの感じで購入する事を決意。
もし万が一、下ろしたくなっても1万円なら直近の金利から途中換金のペナルティを払う事になっても大して痛くもないし。
1万円預けて1年で貰えた利息は4円(笑)
国債の金利は0.05%
持ってる国債の金額に対して0.05%が年に2回バックされます。
私は最初10,000円しか国債を買ってなかったのですが、ちゃんと年2回、2円ずつ利息が振り込まれていました(笑)
突然、証券会社の口座に2円だけポツンと入金されてて「これは何だ?」と正体に気づくまでにだいぶ時間がかかりました。
本当は国債の金利は0.05%なので10,000円に対しての利息は5円のはずなのですが、税金が引かれて2円になっていたようです。
(お金保管してもらってるのに上納金3円しか払ってないと考えると申し訳ない…)
というか、1万円預けたのにたった2円かよ!って思うでしょ?
いやいやいやいやいや!
2円”も”なのよ!!!
何が凄いかと言うと、
私が住んでる地域の地方銀行の定期預金に10万円入れておいて貰える金利も2円なんです。
かたや10万円に対して2円。
かたや1万円に対して2円。
これ、かなりの差がありますでしょ!!
色々引かれてなかったら国債で貰える金利5円なんですから!
つまり、地銀だと10万円預けても2円しか増えないけど、国債で10万円買っておくと50円になるわけなんですよ!!
しかも年2回利息の払い戻しがあるので、1年で100円も増えると言うわけ。
なーんにもしなくても100円増えるとですよ!!
地銀で100円の金利付けようとすると、500万円も預けなきゃいけないのに!
ただし、国債の金利は受け取り時に20%くらいの税率がかかるのと何やらいろいろ算定があるので3~4割は引かれます。
でも、金利なんて元々手元にあったお金ではないので税金で持っていかれても大した痛手では無いですし、たとえ半分税金で引かれたとしてもやっぱりトータルでは国債の方が銀行預金よりもお得なんですよね。
そりゃあ、お金持ちは国債買うし投資に回すよねー。
長い期間たくさん預ければそれだけ多くの金利が受け取れるわけですし。
変動10年型の国債だとさらに特典が
ちなみに国債の最低金利は0.05%ですが、変動10年型の個人国債だと預け入れる年数が長い分、景気が良くなって金利が高くなれば高い金利が適用されるアドバンテージが付きます。(変動金利)
ここから先の10年で景気がどこまで良くなるかはサッパリですが(笑)
でも、どうせ最低金利は保証されてるし万が一上がったらラッキー程度にとらえて私は変動10年型の国債を買いました。
必要になったらいつでも下ろせるし。
国債のデメリット
いやいや、いい事ばっかり言ってるけど本当はデメリットもあるんじゃないの?
と言う方もきっと居るので私が国債を買って感じた国債のデメリットを上げてみます。
1.証券会社に口座を開くまでに時間がかかる
一番面倒だったのは証券会社に口座を開く事。
と言っても、私は楽天証券で口座を開いたので大して面倒でも無かったです。
楽天証券だとスマホのアプリから必要事項を入力してマイナンバーを登録するだけです。
ただ口座が開設できるまで審査だなんやと時間が掛かり、更に国債の購入の注文をして、実際に国債を購入するまでに1ヶ月以上掛かってしまったんです。
国債の購入が一ヶ月遅くなれば、満期になるのも一ヶ月遅くなるわけです。
一ヶ月だけならまだしも、「どうしようかなぁ、国債買おうかなぁ」と迷ってるとそれだけ金利が受け取れるチャンスを逃すことになりますし、満期になるまでの時間も長くなってしまうわけですね。
どうせ国債買うんなら、資産運用を考えた時点で口座だけでも早めに開いて置けば良かったなと思いました。
口座開設自体はお金は掛からないので、迷ったらとりあえず口座だけても持っていてもいいと思います。
怖かったら入金しなきゃいいだけなので(´ω`*)
2.株や投資信託に比べてあまりお金が増えない
国債だけ購入するなら全然気にしなかったんですが、国債購入後に投資信託も購入したんです。
そしたら、現在の投資ブームも相まって投資信託に預けたお金がどんどん増えていって想像以上に儲かりました(笑)
それに比べると国債のお金は金利を受け取る以外は全く動かないので面白みは無いなぁと。
いや、だからこそ安心なんですけどね。
3.満期になるまで縛りがある
個人向け国債には3年、5年、10年の縛りがあります。
1年経過すれば途中換金OKなのですが、満期になる前の換金だと多少なりともペナルティがあります(とは言え受け取った利息に対して掛かる微々たる金額)
なので、銀行の定期預金のようにお金が必要になったら気軽に解約して使うと言う訳に行かないのがちょっと面倒ではあります。
でも、あくまで投資だと思えば、銀行の預金とは区別して考えれば全く問題ありません。
長く動かさないお金なら国債を買って、すぐに使う予定のあるお金は銀行に預金と言う感じでわけて考えればいいと思います。
とりあえず今はもうちょっと国債持っています
この記事を書いている今現在は国債をもう少し購入しています。
リスク分散の観点から、投資信託と国債を半々で持っておこうと思って買い足した感じです。
本当はドンッとまとまった金額分購入できたら良いですが、今はお小遣いの範囲でしか投資に回せないので^^;
たとえ10年型の国債を時間差で何個か購入したとしても、娘たちが大学に行くまでにはほとんど満期を迎える事ができるはず。
これからも、お金に余裕ができたらちょっとずつ国債を買い足していこうかなぁと思います。